人気上昇中! オートキャンプの楽しみ方とマナー

コロナ禍でなかなか旅行やレジャーを存分に楽しめなくなっている反面、在宅勤務が常態化したことにより家族と接する機会は増えています。また、在宅勤務からも離れ、郊外やリゾート地などに滞在して休暇をとりつつ、仕事もするワーケーションというライフスタイルも可能になっている現在、人気になっているのがオートキャンプ。車で気軽に郊外へ出かけて大自然の中でゆったりと過ごす醍醐味に気づかれた人も多いのでしょう。そこでこの人気上昇中のオートキャンプの魅力と、初心者の方に守るべきマナーや気を付けるべきことなどを紹介していきます。


ブーム再来、ニューノーマル時代のレジャーの本命に


日本オートキャンプ協会発行の「オートキャンプ白書2021」によると、2020年はコロナ禍によって、ゴールデンウィークに全国のほとんどのキャンプ場が休業したり、利用者同士の距離を離すために営業サイトを減らしたりという影響で、さすがに減少してしまっていますが、それまでは年々参加人口は増加していて、2019年には860万人を記録、この9年間で150万人増加し、最近では夏季はもとより冬季のキャンプ熱も高まっています。

そもそもオートキャンプ自体は、特に新しいレジャーということではありません。1990年代にかけて、相対的豊かさから個人の価値観での豊かさを求める風潮の中で、RV車全盛期と期を同じくして、全国の自治体もキャンプ場の設営に力を入れはじめピーク時の1996年には1,580万人の参加者を記録しました。その後の景気後退や、マナー浸透不足による環境の悪化や事故が相次ぎ、またPC、ゲームなどの内向きなエンタテインメントに押されてか、ブームに歯止めがかかって、いつしか利用者も下降線をたどってしまいました。
しかし2010年代以降、前述のブームを体験した子どもたちが成人となり、またアウトドア用品などのファッションブランド化とテントなどの素材の進化と低価格化、SNSによる情報や世界的な自然志向、さらには昨今防災意識が高まる中、キャンプのスキルがいざというとき役立つことが認知されたことなどからブームが再来したといえましょう。


アウトドアで過ごす楽しさ、オートキャンプの楽しみ方


普通のキャンプ場では、テントの設営ができる場所に車は乗り入れられないので、駐車場から装備を定められたキャンプサイトまで運ばなければなりませんが、オートキャンプ場はサイトまで車で乗り入れられるので、荷物の搬入が楽で多くのアイテムを持ち込めるのが魅力です。ただし一部のオートキャンプ場では荷物搬入のみ車で乗り入れられるところもあるので事前にチェックしていた方がいいでしょう。
一般的に施設にはシャワーや水洗トイレが完備され、サイトでは電源も利用でき、スマホの電波も届きます。悪天候の際は車の中に避難でき、食材やアイテムを忘れても自動車で近辺の町に調達しに行くのも可能なので安心です。
また、バーベキューや調理を楽しむだけでなく、自動車で少し足を延ばせば、釣りやカヌー、サイクリングはもちろんのこと、サウナなどなど周辺施設などでの多様な楽しみ方、アクティビティも可能なのがオートキャンプの魅力の一つだと言えましょう。

最近ではキャンプをより快適にするアウトドアアイテムも充実してきました。ホームセンターなどでもコーナー展開されていますし、ECサイトでも手軽に入手が可能です。メスティン(飯盒)やスモーカー(燻製機)などは、今ではホームユースでも人気の商品です。ポータブル電源さえあれば、電気ケトル、電子レンジ、ホットプレートやホットカーペット、扇風機から映画を楽しめるプロジェクターまで、キャンプ生活をより楽しくするための商品が色々揃うようになりました。

また、オートキャンプからは少し離れますが、キャンプ経験がまったくないけど自然の環境を楽しみたい、天候やテントの設営など屋外生活にともなう作業が煩わしいという方には、「グランピング」と呼ばれる体験型の宿泊がお薦めです。グランピングとはグラマラスなキャンプということからつけられた造語で、テントタイプやトレーラータイプ、ツリーハウスなどの宿泊施設を選んで、すべてが用意されたホテル並みの快適さでアウトドアの気分を満喫できます。ペット同伴も可の施設もあり、アメニティも充実しているので初心者や、女性同士、気軽に日帰り旅行などに出かけたい向きに人気です。
一方、すべて自分ひとりだけで本格的キャンプを単独で過ごしたいという「ソロキャンプ」の愛好者も増えてきています。ファミリー需要のシーズンを避けて、平日や冬季など人の少ないオフシーズン期を利用。大自然の中でたった一人っきりの環境に身を置くことで、一人である自由を存分に味わたいという人にはチャレンジしてみる価値はあるのではないでしょうか。





震災によって車中泊の重要性が再認識
キャンピングカー需要も拡大中


自分の車ひとつでキャンプ場はもちろんテントを張る必要もなく、どこでも快適に車中泊できるキャンピングカー需要の伸びもブームの下支えとなっています。
一般財団法人日本RV協会が発行している「キャンピングカー白書2021」によると、2020年の国内保有台数は12万7400台で、前年比106.7%増。販売総額では582億円で前年から56億円伸びています。レンタル車も前年比1.3倍の伸びとなっていてキャンプ需要の高さを示しています。同白書のアンケート調査では、キャンピングカーの購入動機として、レジャー使用はもとより、毎年のように各地で起こっている自然災害の経験から、シェルターとしての利用やライフラインとしての電源確保も挙げられていて、ブームにとどまらないますます需要の拡大が今後も見込まれています。

価格帯では比較的入手しやすい200万~500万円台が中心で、軽キャンパーや軽ハイトワゴンなど軽自動車のキャンピングカー仕様のものは、納車が半年待ちの人気となっているようです。
キャンピングカーは、何も持たずに快適な車中泊が可能なので、本来休息に限られている高速道路のサービスエリアや道の駅でも泊まることができてしまうことが問題になったことから、日本RV協会は「より安全・安心に快適なクルマ旅」を提供するため、キャンプ場や日帰り温泉施設、湯YOUパークと提携し、公認の駐車スペース「RVパーク」(有料)を展開しています。基本予約が要らず(一部必要な施設も)、24時間のトイレ使用や電源の提供、多くの施設では入浴も楽しめます。現在全国で214軒が稼働中で、将来的には1,000か所を目標にして今後も拡大していく計画です。


オートキャンプをより楽しむために心がけること


自動車の乗り入れが認められているオートキャンプ場では、普通のキャンプ場のマナーに加えて注意したい点がいくつかあります。他のキャンパーに迷惑をかけたり、事故を起こしたりしないように、キャンプ場に行く前にマナーを知っておくことが大切です。

車の移動に気をつける

自動車の乗り入れができるオートキャンプ場の場合でも、自由に好きな所を走ってよいわけではありません。乗り入れできる場所をあらかじめ確認しておき、運転中に他人が使用しているサイト内を横切るようなことも避けましょう。
道路を人が横切ることもあるため、オートキャンプ場内での運転時は、走行可能な道であってもすぐに停まれるよう徐行運転を心がけてください。また、夜間の自動車移動やライトの上向き(ハイビーム)使用を禁止しているなど、キャンプ場が独自にルールを設けていることもありますので、宿泊予定のキャンプ場のルールは必ず確認しておいてください。

火の扱いに注意

たき火はキャンプの魅力のひとつではありますが最も気をつけておきたいこと。風の強さなど天候に留意し、必ず1人は目を離さないように見ておくことが必須です。直火はほとんどのキャンプ場で禁止となっているのでたき火台を利用し、生木を折って薪にするなどはもってのほかです。薪はあらかじめホームセンターなどで用意しておきましょう。火の後始末も注意、灰は所定の場所に、は言うまでもありません。

音には気を配る

オートキャンプ場の苦情のナンバーワンが音。大音量で音楽を流したり大声でおしゃべりをしたりしていると、近隣のキャンパーに迷惑をかけてしまいます。自動車に積んでいるスピーカーの使用は避け、スマートフォンなどで音楽やラジオを聴く際もイヤホンを使う、音量を下げるなどの配慮が必要です。就寝は夜10時くらいを心がけ、朝早くからの子どもの騒ぎ声なども気づきにくいものですが近隣で気になる人もいるのを忘れずに。また、アイドリング音は騒音だけでなく排気も問題となるのでエンジンをかけたままにしない。バック時のアラーム音なども迷惑になる恐れがあるため、ルールが特に設けられていないとしても、日が落ちてからの車移動はなるべく控えた方がよいでしょう。

ごみの処理

汚水や残飯の放置なども絶対にしないようにしてください。持ち込みから帰りの原状回復までの行程がキャンプの鉄則と心得て、施設のゴミ処理場がある場合は分別等の指示に従い、処理しきれないものは家に持ち帰りましょう

安全には常に注意

夜のキャンプ場は非常に暗くなるため、安全のためにランタンのような光源も必要です。ランタンにはガス式や電池式など、使用する燃料にいくつか違いがありますが、安全でテント内でも使いやすい電池式のものがおすすめです。人気のアウトドアブランド品や高額のアイテムは盗難防止のため外に放置しないで車の中にしまっておくことを心がけたいです。

ドタキャンはしない

オートキャンプ場の予約は、一般のホテルや飲食店と変わりません。人気のキャンプ場は予約が取れなかった人もいることを頭において、よほどの悪天候など以外ではキャンセルを避けたいものです。


キャンプは、大自然の中に身を置き心身ともにリラックスができます。星や月ってあんなに明るかったっけと再認識したり、たき火を囲んでの語らいや、虫の声に包まれて寝るという非日常的体験は忘れがたい思い出になると思います。
友人たちと、家族、親子と、普段とは違った環境で時間を共有すること助け合うことで、新たな絆が生まれることもあると思います。
車を利用して初心者でも手軽に利用できるオートキャンプを、ルールを守って事故に気をつけぜひ楽しんでみてください。


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