初心者必見!
無駄なく賢い保険選びの基本

「人」に対する保険から、「モノ」に対する保険まで、保険の種類は多種多様です。いざというときのために加入しておくべき保険はどのようなものがよいのか、今回は保険と上手に付き合うための基礎知識を押さえておきましょう。

知っているようで知らない「保険の種類」


いざ保険を選ぼうと思うと、沢山の種類の保険があって、選ぶのに迷ってしまうことと思います。企業や団体にお勤めの方は、一般の保険会社の保険以外にも保険料が優遇された保険もあります。まずは、「一般保険」、「団体保険」、「共済保険」それぞれの特徴を知っておきましょう。

一般保険
民間の保険会社が運営する誰でも加入できる保険。病気やケガ、住まいや車など、万が一のトラブルの際の経済的損失に備える各種の保険。保険金額や保険期間など自分のライフイベントやライフステージに合わせたさまざまな条件の商品が選べる

団体保険
福利厚生制度の一環として企業や団体が保険契約者となって、その企業や団体に所属する従業員などを被保険者とすることができる保険制度。団体保険と似た契約形態である保険で「団体扱保険」があります。団体扱保険の保険契約者は従業員などになります。団体割引が適用され、一般保険と比較してかなり安価に加入できることが一番のメリットです。従業員の配偶者など家族が加入できる場合もあります。

共済保険
特定の地域に住んでいたり、特定の職業についている人などで構成する協同組合の組合員が掛金を出し合うことで補填し合う保険制度。組合に加入していること(すること)が加入条件。運営するのが非営利団体なので、一般的に安い掛け金で保障が得られる。掛け金が手頃な分、一般保険や団体保険に比べると保障額が少ない場合があるが、多くは一年更新なので、必要なときに必要な額だけ加入して民間で足りない保障を手軽にプラスできる。

人生のさまざまなピンチに役に立つ、目的別保険の種類


人生にはいろいろなピンチがあります。そんなときに強い味方になってくれるのが保険ですが、具体的にはどんなリスクにどんな保険で備えておけばいいのでしょうか。どんな保険に入っておけばいいのか、それぞれのケースに適したものはどんな保険か、またご自身のライフプランに合わせて入っておくべき保険は? 保険を上手に活用するために、主な保険の種類と特長を頭に入れておきましょう。

生命保険(死亡保険)
被保険者が死亡した場合、受取人に死亡保険金が出る保険。主として以下のようなタイプの商品があります。

  • 定期保険
    保障される期間が10年、20年、もしくは60歳まで、65歳までなど一定の期間が決められていて、その期間が終わると保障がなくなってしまう、いわゆる掛け捨てタイプの保険。条件があえば更新することが可能な場合も。

  • 終身保険
    更新なしで一生涯保障されるタイプの保険。定期保険に比べると保険料は高くなりますが、途中で解約する場合には、継続期間などに応じて比較的大きな額の解約金が戻ってきます。

  • 養老保険
    10年など設定した一定の期間に、被保険者が亡くなった場合は、死亡保険金が支払われ、亡くならずに期間が終了した場合は、満期保険金が戻るタイプの保険。


医療保険
病気やケガで入院・手術した際に給付金が支払われる、医療費を保障するための保険。医療費がかさみがちな、がんなど特定の病気に備えるタイプもあります。
健康保険などでまかなえない自己負担分を補う目的で選びたい。一生涯保障する終身タイプと、一定期間保障される定期タイプの2タイプが基本。
なお、がん保険は入院給付金や手術給付金のほか、がん診断一時金や在宅療養給付金など保障の種類が充実していて日数制限などもないため、医療保険とうまく組み合わせることで保障を強化することができる。

所得補償保険(就業不能保険)
病気やケガで長期にわたって働けなくなった場合の収入ダウンを補償(保障)し、所得をカバーするもの。仕事の継続が難しくなって退職を余儀なくされた場合でも定年年齢まで補償(保障)が続く商品もある。

火災保険
火事や自然災害から建物の損壊や家財の補償でマイホームを守るための住まいの保険。火災保険とセットで加入することができる地震、噴火またはこれらにより発生した津波の災害を原因とする損害を補償する地震保険も。

自動車保険
自動車に乗っていて事故を起こしたときの損害を金銭的に補償してくれる、車対車、車対人、車の故障など、自動車のトラブルに備えるため保険。事故を起こした相手への対応や故障現場のフォローなどの付帯サービスも。

【参考データ】
みんなどのくらい保険に加入しているの?

生命保険(個人年金保険を含む)の加入率は88.7%
医療保険・医療特約の加入率は88.5%
がん保険・がん特約の加入率は62.8%
生活障害・就業不能保障保険の加入率は12.0%
出典 (公財)生命保険文化センター「平成30年度調査生命保険に関する全国実態調査」より


掛け捨て型?貯蓄型? あなたに適した保険のタイプは?


以上のように保険にはさまざまな種類がありますが、満期や解約のときに保険金を受け取れるか否かでも2つのタイプに分けられます。
まず、保険期間満了時に受け取る満期保険金や途中で解約した際の解約返戻金がない(あってもごくわずか)掛け捨て型保険があり、他方、満期保険金や解約返戻金を受け取ることができる貯蓄型保険があります。貯蓄型とかけ捨て型を比べてみると、その違いとして大きいのは月々の保険料です。貯蓄型は通常の保障に加えて積み立てていくという性質があるため、かけ捨て型よりも払込保険料が高いのが一般的です。

掛け捨て型が向く人の例


  • 20代や独身の方
    20代や独身の方には掛け捨て型の医療保険がおすすめです。とくに20代の若い時期は貯蓄が十分に準備できていない場合が多く、万が一入院するような時に入院費等を貯蓄でカバーできないことがあります
    このようなケースにおいて、掛け捨て型の医療保険は、次のようなメリットが挙げられます。
    ①保険料が安いので、家計の負担が少ない
    ②たくさんの貯蓄がなくとも入院費が保険金でまかなえる

  • 結婚・出産などで出費が多い方
    結婚したばかりの方、出産を控えている方については、結婚・出産に伴う出費が多く、保険に回す資金があまりないようなケースもやはり掛け捨て型の生命保険が活躍するでしょう。ただし、貯蓄機能がなく保険料が安価な分、できる範囲で十分な保障をつけておくと安心だと思います。とくに女性には、女性特有の病気を保障する保険(もしくは特約)にも加入することをおすすめします。

  • 定年退職で収入が少なくなる60歳以降の方
    定年退職となると、年金が主な収入となり、家計の負担を軽くする必要が生じてきます。老後資金が十分に確保できていない場合は、掛け捨て型の医療保険がおすすめです。
    また、持病や入院歴などが原因により保険契約できないことがあるかもしれません。その場合は引受基準緩和型医療保険といったものがあり、持病や入院歴などがあっても契約できることがあります。この場合は、通常の掛け捨て型に比べ保険料は高くなりますが、貯蓄型に比べれば安価です。


貯蓄型が向く人の例
貯蓄型は、かけ捨て型と異なり保険料が高くなりますが、解約時に解約払戻金、満期時に満期保険金を受け取ることができます。そのため、保障とともに将来の資金の備えとして考えることもできます。貯金が苦手な人でもこの方法であれば貯めることができますし、万が一のことが起きたときの保障も受けられるメリットがあるので、貯蓄が苦手な人や、その保険金を資産としてライフプランを立てつつも、万が一の保障にも備えたい人に向いています。



保険契約についてのチェックポイント


「いざというときに備えて」とはいうものの、保険はやみくもに契約すればいいということではありません。ご自身に本当に必要な保障・補償は何か?自分にぴったりの保険を見極めることが大切です。ほとんどの人が加入を考える死亡保険や医療保険を例に挙げて、保険契約の際にチェックしておくポイントを解説していきます。保険とうまく付き合っていくためにぜひ参考にしてみてください。

死亡保険、医療保険は年代によって保障内容を考えたい
人生のライフプランを考えたとき、年齢によって必要となる死亡保険の保障額は変わってきます。独身時代には大きな保障は必要ないかもしれませんが、結婚し子どもが生まれたらそれなりの保障額が必要となります。通常、末子が生まれた直後が一番高い保障額が必要となり、それから徐々に下がっていきます。年をとれば残りの人生の時間も少なくなり、子どもの成長にかかるお金も少なくなっていくからです。一般的に死亡保障を見直すタイミングは人生に4回もしくは5回あるといわれます。結婚、第一子誕生、第二子誕生、住宅購入、退職です。このタイミングでの必要保障額に応じて過不足なく保険を見直すことが、一番合理的ということになります。
医療に関する保障は、可能あれば一生涯あるとても安心です。よって、終身で備えることを考えたいのですが、若いうちは健康なのであまりピンと来ないかもしれません。しかし、若いうちに契約すればそれだけ月々の保険料が安く抑えられ、長い期間の保障も得られるので、余裕があれば若い人も加入を検討されるといいでしょう。

特約を付ける場合の注意点
保険契約は主に「主契約」と「特約」の2つによって構成されています。
主契約は保険において基本的な契約であり、特約とは、主契約に付随して追加オプションとして任意で加えることができる契約のことをさします。例えば、死亡保険の主契約に特約として医療保障など主契約に含まれていない保障を加えることができます。特約には、「長期入院特約」「通院特約」「先進医療特約」「生活習慣病特約」「女性疾病特約」「がん、心筋梗塞、脳出血の三大疾病特約」など、さまざまなニーズに合わせた商品があり、主契約にプラスして安心をグレードアップできます。
ただし、特約にはいくつか注意しなければいけない点があります。
まずは特約のみでは契約を結ぶことができないという点です。特約は、あくまでも主契約に付け加えて結ぶことができる契約で、主契約が終わってしまうと自動的に特約の方も終了してしまいます。例えば、主契約として定期保険の契約を結び、長期入院特約を付けていた場合、定期保険が満了を迎えてしまうと特約も終了してしまうので注意が必要です。また、主契約が終身契約でも特約は定期というパターンもあります。契約の際には、主契約と特約の内容をしっかりと把握しておきましょう。
また、特約は、複数付けることで何か起きたときの保障・補償の強化にはなる一方、やみくもに特約を追加すれば保険料がその分高くなってしまいます。主契約とバランスの良い組み合わせの特約を選ぶことが重要です。

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